禁煙治療

禁煙治療について

喫煙は、血管の機能に悪影響を及ぼし動脈硬化を促進し、心筋梗塞など心臓血管系の大きな病気を引き起こしたり、肺気腫など呼吸器の病気などを引き起こします。また、肺がん、喉頭がん、食道がん、膀胱がんなどさまざまな部位のがん(悪性腫瘍)の発生の原因であることが確認されています。禁煙によって、これらの病気の予防、リスク軽減が期待できます。
また、喫煙時の煙を他の人が吸い込むことにより、他の人も病気のリスクが高まります。自分自身のため、周囲の人のために必ず禁煙しましょう。
喫煙習慣は単なる嗜好ではなく、薬物依存です。ニコチンの作用で脳や身体への快感が生じることによる身体的依存と、吸っていないと落ち着かないという心理的依存が同時にあり、自分の意志だけでは禁煙することは誰にとっても難しいことです。
禁煙外来では、3か月間に合計5回の診察を行い、ニコチン依存症の治療薬の処方、生活指導などで、禁煙のお手伝いをします。
一度のチャレンジで禁煙できなかった経験のある人は多くいます。周囲の人の理解、協力も仰いで、あきらめずに完全な禁煙を目指しましょう。

健康保険等で受けられる禁煙治療

現在、一定の要件を満たしていれば、禁煙治療に健康保険等が適用されます。要件を満たさない場合は自費診療となりますが、喫煙を続けた場合の経済的負担と比較しても、治療を受けるメリットは大きいものです。ぜひ治療をお受けください。

健康保険等で禁煙治療を受けるための要件

(1)ニコチン依存症に関するスクリーニングテスト(Tabacco Dependence Screener : TDS)のスコアが5点以上で、ニコチン依存症と診断された人

(2)1日の喫煙本数×喫煙年数(ブリンクマン指数)が200以上の人
(例:25歳から1日15本喫煙している45歳の人なら、15(本)×20(年)=300)

(3)直ちに禁煙することを希望し、日本循環器学会、日本肺癌学会などによる「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療プログラムについて説明を受け、文書により同意している人

ニコチン依存症のスクリーニングテスト「TDS」
設問内容
問1.自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
問2.禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
問3.禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
問4.禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。
(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
問5.問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
問6.重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
問7.タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
問8.タバコのために自分に精神的問題(注)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
問9.自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
問10.タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
(注)禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。

クリニックについて

医院名 さくらハートクリニック
院長名 本郷 真紀子(ほんごう まきこ)
診療科目 一般内科・循環器内科
住所 〒 135-0016
東京都江東区東陽4-5-15
東陽町サンキビル3F
最寄り駅 東京メトロ東西線「東陽町」駅
4番出口からすぐ
電話番号 03-5665-2556
診療時間
9:45~13:00
14:45~17:00
17:00~18:30
△…9:15~12:00
[休診日] 木曜・土曜午後・日曜・祝日
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